40代からのセミリタイアを目指す資産運用術

セミリタイアのために学んだ知識を公開する忘備録

バケツリストを作ろう

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皆さんは「バケツリスト」というのは知っていますか?

映画の「最高の人生の見つけ方」にこのバケツリストがでてきます。

そもそもは英語圏での習慣で「kick the buket」、自殺をするときに首に縄をかけて土台のバケツを蹴る、という意味の言葉からくるものです。

「kick the buket」は「自殺」という意味であり、「バケツリスト」というのは死ぬまでにやりたいことをまとめたリスト、ということを指しています。

 

バケツリストの必要性

 

私は4回くらい転職したことがあります。

会社を辞めてから再就職の間は当然無職でした。(計画的に辞められなかったので大体は辞めてから就職先を探してましたw)

最初は自由な時間を好きに過ごせてとても楽しかったのですが、徐々に不安を感じてしまうようになってしまいます。

そのとき感じたのは「社会に所属していない孤独感」「無為に過ごしていることに対する罪悪感」「将来に対する漠然とした不安感」だったのです。

 

セミリタイア (FIRE)は仕事に縛られない自由な生き方で、それはとても素晴らしいことだとは思うのですが、きっとセミリタイア後も無職期間のような不安感を感じることがあるのでは、と思います。

そのためにも「何をしたかったのか」「何に興味を持っていたのか」という自分について再認識ができる「バケツリスト」を作っておくことは大事なことです。

本来は100個書き出すらしいのですが、思いついたものをいくつか公開しようと思います。

 

私のバケツリスト

 

・田舎で暮らす

・運転が出来るようになる

・猫を飼う

・親を大事にする

・運動を続けて体調に気を使う

・睡眠時間を確保して規則正しい生活をする

・親を大事にする

・妻を大事にする

・友達を大事にする

・ブログを続ける

・本を読む

・英会話を身につける

・映画を見る

・冠婚葬祭に関しての常識を身につける

・ゲームを楽しむ

・歯を大事にする

・お酒が楽しめる体を維持する

 

こんな感じでしょうか。

実際のところ、やりたいことはその時によって変わってきたりはするのですが、書き出すことで自分自身のことを知ることができますし、目的がはっきりしたような気がしました。

皆さんにとってのバケツリストはどんなことが書かれているでしょうか?

年末年始の隙間時間にぜひ試してみてください!

セミリタイア(FIRE)を目指すきっかけ

皆さんがFIREを目指そうとした動機は何でしょうか?

私は母親の他界がきっかけでした。

母は大腸ガンを患っており、1年ほど闘病しておりましたが今年の夏に他界しました。

母が亡くなった直後は大変ショックで、しばらくは仕事も手につかず家でぼーっと過ごしてしまう、そんな生活を続けていました。

しばらくして、母の人生とは何だったのだろうか、母は幸せだったのかを考えるようになり、自分の今後の人生についても考えるようになりました。

 

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 デザイナー一筋

 

私は現在、広告業界のデザイナーとして勤務しています。

この職業は拘束時間も長く、文字通り朝から晩まで仕事をしている、ということが当たり前の世界です。(最近は働き方改革で多少和らぎましたが)

特に私が所属しているチームは会社の中でもトップクラスに仕事の量が多く、常にだれかが深夜まで残業していました。

私はそういった環境に20年以上いたので、そういった生活にも慣れていましたが、母親の大病、そして他界、という事実が自分の今のライフスタイルに疑問を抱くきっかけになりました。

 

私は自分の時間の大半を広告デザインに費やしており、他のことはほとんど気を回せないようになっていました。

例えば母親の見舞いに行く時、私は運転が出来ないので父に送り迎えしてもらいました。

母の容態が悪化した時、当時抱えていた仕事も佳境であまり満足には会えませんでした。

母が亡くなった直後の通夜や葬儀の手配は父と兄がしてくれました。

 

 

私は、ただただ、悲しみにくれており、そこにいただけでした。

 

 

田舎での生活を予想

 

今は田舎の実家には父が一人で住んでいます。

父が何か会った時には何かが出来るようになっていたい、家族や自分の人生をより豊かに過ごせるようになりたい。

そのためにはまず田舎に引っ越す必要があり、比較的自由に時間を作れないといけないと思いました。

 

それが私にとってセミリタイアを目指すきっかけとなりました。

 

リタイアしなくとも可能かもしれませんが、田舎には広告関係の仕事はほとんどありません。

そもそも40代のデザイナーが全然違う土地で転職活動をしても雇ってもらえる可能性は低く、運良く就職できたとしても家族に寄り添う生活にはならないだろう、という予測ができました。

 

FIREで豊かな人生を

 

セミリタイア という明確な目的ができたため、今は毎日がとても充実しています。

このブログも自身の気持ちを整理したり、学んだことをまとめることで、また新たな発見があったりしているので始めてよかったなあ、と思っています!

 

冒頭と同じ問いかけになりますが、皆さんがFIREを目指したきっかけは何でしょうか?

前向きな理由、後ろ向きな理由、人それぞれだと思います。

ただ大切なのは自分の人生を豊かに過ごすことであり、理由はどうであれ、それがその人にとってのベストの選択だと思っています!

セミリタイアに大事な要因「貯蓄率」

セミリタイアを考える上で必要になってくるのは「貯蓄率」です。

「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」によればリタイアするまでに必要なのは「年収」ではなく「貯蓄率」ということのようです。

 

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確かに当たり前の話ですが年収1,000万の人でも年間1,000万円生活費に使用していたら全く貯まりませんよね。

年収400万の人でも生活費が200万円だったら年間200万貯まるわけです。

 

 

貯蓄率とリタイアまでの年数

 

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先ほどの本ではリタイアまでの年数と貯蓄率をこのようなグラフで表しています。

横軸は貯蓄率となっており、縦軸はリタイアまでの件数で、貯蓄金額ゼロから始めたと仮定しています。

それぞれの曲線がポートフォリオの年間リターンを表していて、1〜10%の幅があります。

 

このグラフの面白い点として、まず収入の明記がない、ということがあります。

先ほどの話に戻るのですが年収がいくら高くても全て消費してしまえば何の意味もない、ということですね。

 

またグラフの線が直線ではなく曲線になっている点も興味深いかと思われます。

貯蓄率が高ければ高いほど、複利効果のリターンが大きくなりセミリタイアへと近づける、ということが結論づけられています。

 

貯蓄率を高めるには

 

セミリタイアに必要な「貯蓄率」。これを上げる方法は3つ考えられます。

 

・支出を減らす

・収入を増やす

・投資で増やす

 

「支出を減らす」

 

つまりは「節約」ということですね。

家や車を持たない、自炊を増やす、携帯電話やプロバイダーの見直し、保険の見直しなどになります。これらは自分の月の支出を把握し、何が減らせるのか、減らすことで自分の生活にストレスがないかを吟味しつつ検討する必要があります。

 

「収入を増やす」

 

まあ、簡単に収入が上げられるのなら苦労はしないですが。。

出世する、転職する、副業をするなどの方法がありますが、出世しようと思ってできるのだったら出世してますし。

現実的なものは副業なのかと思います。

 

「投資で増やす」

 

様々な投資商品がありますがインデックスファンドを積み立てるやり方が比較的安全且つ効果的な方法かと思います。

つみたてNISAなどの税制の優遇策も検討に入れた方が良いかと思いました。

 

私の貯蓄率

 

最後に私の貯蓄率を紹介しておきます。

 

収入

320,000(給料_手取り)、110,000(副業_月平均)

合計430,000円

 

支出(妻と二人暮らしなので2で割っています)

65,000(家賃)、40,000(食費)、11,000(光熱費)15,000(通信費_スマホプロバイダー)3,000(保険料)5,000(娯楽費)

合計139,000円

 

貯蓄率 32%

 

月に29万円ほど貯蓄が出来ているということになっています。

40代の平均貯蓄率は16%ほどなので、まあまあ高い方になります。

今後もセミリタイアに向けて頑張ろう!と思う2020年の年末でした。

西野亮廣に見る現代のプロモーション

いよいよ明日「えんとつ町のプペル」の映画が公開されます。

西野さん曰く「100万人動員しても赤字」らしいですね。

西野さん、かなりこの映画に懸けているようで普段出ないテレビ番組やYoutubeのコラボ動画に出演してプロモーションに励んでいます。

 

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私も予告を見てみたのですが、あの「スタジオ4℃」が制作しているだけあってクオリティはかなり高いものでした。

Twitterでも割と「見に行きます!」「楽しみです!」といった感じで好意的な呟きがメインに見られています。

私は普段広告に携わる仕事をしていますが、西野さんはとても「プロモーション」が上手い方だなあ、と感じています。

 

プロセスをプロモーションするということ

 

作者であり、プロデューサーであり、広告塔として様々なYoutube、テレビ番組に出演することで通常のプロモーション活動では出来ないような露出の量を可能にしています。

 

西野さん自身もどこかの動画でお話しされていましたが、今後の物の売り方は「プロセス」である、ということがキーとなります。

例えば「えんとつ町のプペル」の絵本自体の売上は55万部くらいだそうで、これは絵本市場では快挙と言えるものであります。

ただ、この売上よりも、そのプロセスをオンラインサロンであったり、書籍であったり、動画で紹介する方がはるかに売上としては高いそうです。

 

 

西野亮廣をプロモーションするということ

 

西野さんが出ている動画見ると分かると思いますが、西野さん本人が本気であることも伝えつつ宣伝されているので、見た人は「応援したい」という気持ちになってしまうのではないでしょうか。

 

今回の映画がもし転けたとしてもあまり関係ないように思われます。

というか映画が成功でも失敗でも「映画に挑戦した西野亮廣」はプロモーションされているので、現状の活動だけでもう成功している状態になります。

もし、失敗する可能性があるとしたら何かしらの原因によって西野さん自体の評判がガタ落ちすること、くらいでしょうか?

 

多目的トイレとか?

 

 

いやあ、本当ににすごいことですよね。

絵本や映画のプロモーションが、プロセスを収益に繋げることになり、西野さん自体のプロモーションにもなり、その内容よりも本人に対してのファンを増やしていく活動になっています。

西野さんの売り方、稼ぎ方は万人がトレースできるものではありませんが、新しい売り方であり、これからの稼ぎ方として参考になるかと思う2020年の12月でした。

セミリタイアの黄金比、4%ルール

セミリタイアを目指す人間にとって「4%ルール」は間違いなく必要になる知識と言えます。

米国トリニティ大学の研究論文「Trinity Study(トリニティ・スタディ)」の論文で以下のような結論が導かれています。

 

株式50%:債権50%で毎年4%取り崩していった場合、

30年後にも資産が残っている確率が96%

 

むしろ多くのシナリオで資産は増え、中央値ベースで8倍に成長しています。

トリニティ・スタディは1998年に発表されましたが2018年にも他の研究者によってこの「4%ルール」は有効であることが証明されています。

 

例えば

5,000万円でリタイア

4%である200万円を30年間取り崩す

30年後には4億

 

みたいなことも平均的にあり得る、ということになります。

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え、4億 。。

富豪やん。

 

注意点としては生活資金は日本円のため、為替リスクがあるということでしょうか。

例えば運用益で10%利益があったとしても、為替が90%に下落していたらトータルではマイナスということになります。

リーマンショックの時のような大暴落がおきた場合、ドルベースの金融資産よりも円ベースのものの方が回復が遅くなるケースが多いです。

 

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ただ、これはどうしようもないので、多少のキャッシュフローは準備しておいて、下落時には買い足す、もしくはそのキャッシュを生活資金に当てる、などの対策を考えておけば良いかと思います。

 

またインフレ率も多少は気にしたほうがいいかもしれませんが、ほとんど考えなくてもいいレベルかと思われます。

トリニティ・スタディではアメリカのインフレ率(2%)を踏まえての4%でしたが、日本の場合は直近10年を見てもインフレ率はほぼ0に近い状態です。

 

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また私個人の考え方ではありますが、最近は全世界的に低金利になっており、債権ファンドはポートフォリオに加える必要はないかと思います。

本来債権で保持する部分はキャッシュとして保有しておく形が良いかと思いました。

 

例えば保有資産が5,000万円あった場合、

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(年平均利回り7%)を3,000万円、

現金を2,000万円保有することで、

5,000万円に対しての4%(210万円)を実現することができます。

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暴落があるたびに悩んでしまう方も多いと思いますが、キャッシュポジションを4割持てることで、解消できる不安もあります。

しっかり学んで、良い人生にしていきましょう。

投資の最適解はつみたてNISA

つみたてNISAは2018年1月からスタートした制度で、積立投資専用のNISAのことを指しています。

このつみたてNISAですがもの凄く理にかなっていて、まだ始めていない人はぜひ検討してもらいたい制度だと思います。

 

つみたてNISAのメリットは以下の点になります。

 

・非課税期間が20年と長く、自然と時間分散が出来ること

・取り扱っている商品がいずれも金融庁が厳選したものに限られている

・少額投資が可能で自動積立で手間もかからない

 

また、デメリットは以下になります。

 

・投資商品なので最終的に目減りするリスクがある

・積立額が年間40万円なので、金額的な物足りなさがある

・投資を楽しみたい人にはつまらなく感じる

 

デメリットも羅列しましたが、基本的には残念な部分は少なく私のような投資初心者にはぴったりの制度だと思っています。

ではメリットから説明していきます。

 

f:id:geboku0622:20201222121945j:plain非課税期間が20年と長く、自然と時間分散が出来ること

 

投資を始めようと考えた時、まず考えてしまうのは「高値掴みをしてしまい、その後暴落したら嫌だ」ということだと思います。

ただいま現在が高値なのか、これからも値上がりして行くのか、それは投資のプロでも分かりません。

つみたてNISAの場合、定期的に決まった額を毎月購入することになるので、相場が高いときには少なく、低いときには多く購入することができます。

また全ての商品が購入手数料が無料のため高頻度の買い付けで手数料がかさむ、ということもありません。

 

 

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・取り扱っている商品がいずれも金融庁が厳選したものに限られている

 

つみたてNISAの対象となる投資信託は安定的な資産形成を目指す、長期・積立・分散投資に適した商品となるように、信託報酬が低く頻繁に分配金が支払われない、などの法令上の条件が設けられています。

このため選べる商品は160本ほどとやや少なく感じられるかもしれませんが、20年後も運営されていることを想定した商品なので、「何か足りない」「もっとラインナップが欲しい」と感じることは少ないかと思います。

 

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・少額投資が可能で自動積立で手間もかからない

 

一度設定すれば、自動で毎月一定金額を買い付けるため、買付タイミングに悩むことはなく、長期の積立も楽に続けられます。

投資は「時間」を味方にして長期間保有することが大切です。一度設定したら、忘れてしまってもいいくらいの気持ちでいる方が良いかと思います。

お金は大切ですが人生を豊かにするために必要なものであり、お金を稼ぐことが人生の目的にならないようにすることも大事かと思います。

 

 

最後にオススメの投資信託を紹介します。

基本的には海外のインデックスファンドで信託報酬の少ないものが良いかと思います。

また、債権系は今は全世界的に低金利なので候補には入れていません。

 

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

 

ベンチマークアメリカの株価指数「S&P500」で、世界一の投資家と呼ばれるウォーレン・バフェットが推奨する投資方法の一つです。低コストであり純資産総額も比較的多いのでこれだけに投資している人も多いかと思います。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

 

この1本だけで全世界の株式に低コストで分散投資できる非常に便利なファンドです。ベンチマークとの乖離がない安定した運用で人気の商品となっております。

 

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

 

中国企業が40%を占める新興国を中心とした商品です。他の2つに比べてやや値動きが激しくなりますが、積極的な投資を加えたい場合はこちらもありかと思います。

 

ということで全てeMAXIS Slim関連となってしまいました。。

eMAXISの回し者という訳ではないのですが運用コストを抑えるということは長期投資には欠かせない要素になるので結果的にそうなってしまいますね。

いかがでしょうか?

日本人は投資には消極的なので、実はつみたてNISAの利用率は15%程度と言われています。

資産が元本割れするリスクはあるにしても、かなり安全に増やせる確率が高いつみたてNISAはぜひ検討すべき制度かと思います。

資産形成の基本「株式投資」

資産を形成する上で欠かせないのが「投資」になります。

投資には様々な種類がありますが、今回は「株」について考えてみたいと思います。

1990年のバブル崩壊

2008年のリーマンショック

2020年のコロナショック

20年に一回くらいの割合で大暴落が起こり、それがニュースになりワイドショーで投資した人が「何万円損をした」みたいなことを伝えていたりします。

 

ただ株価が大暴落した印象は強く残るけれど、世界全体の視点で長期的に見たら、こうした大暴落は一時的な状態にすぎません。株価は何度もあった大暴落を乗り越えて、ずっと上昇してきているのです。

 

S&P500の150年チャート

  

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以下、http://www.multpl.com/から引用

保守的な見方をしても全世界的に株式が成長する期待リターンは4〜5%になります。

例えば年率5%で月3万円づつ積み立てていき30年続けた場合、

 

総額2500万になります。

(元本1080万円、運用益1420万円)

 

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現在(2020年12月)は株式全世界的に高値と言われています。

今後暴落があるのか、まだまだ成長して行くのか、それは誰にも分かりません。

分からないから投資しない、というのではなく分からないからこそ分散して投資をすることが大切です。投資をしない=機会損失という考え方になります。

時間分散と地域分散は投資の基本とも言えます。

 

つまりインデックスファンドを積み立てする投資法が安全かつ効果的に資産を形成できる方法かと考えています。

 

次はそれが気軽にできるNISAについての紹介をしようと思います。