40代からのセミリタイアを目指す資産運用術

セミリタイアのために学んだ知識を公開する忘備録

セミリタイアの黄金比、4%ルール

セミリタイアを目指す人間にとって「4%ルール」は間違いなく必要になる知識と言えます。

米国トリニティ大学の研究論文「Trinity Study(トリニティ・スタディ)」の論文で以下のような結論が導かれています。

 

株式50%:債権50%で毎年4%取り崩していった場合、

30年後にも資産が残っている確率が96%

 

むしろ多くのシナリオで資産は増え、中央値ベースで8倍に成長しています。

トリニティ・スタディは1998年に発表されましたが2018年にも他の研究者によってこの「4%ルール」は有効であることが証明されています。

 

例えば

5,000万円でリタイア

4%である200万円を30年間取り崩す

30年後には4億

 

みたいなことも平均的にあり得る、ということになります。

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え、4億 。。

富豪やん。

 

注意点としては生活資金は日本円のため、為替リスクがあるということでしょうか。

例えば運用益で10%利益があったとしても、為替が90%に下落していたらトータルではマイナスということになります。

リーマンショックの時のような大暴落がおきた場合、ドルベースの金融資産よりも円ベースのものの方が回復が遅くなるケースが多いです。

 

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ただ、これはどうしようもないので、多少のキャッシュフローは準備しておいて、下落時には買い足す、もしくはそのキャッシュを生活資金に当てる、などの対策を考えておけば良いかと思います。

 

またインフレ率も多少は気にしたほうがいいかもしれませんが、ほとんど考えなくてもいいレベルかと思われます。

トリニティ・スタディではアメリカのインフレ率(2%)を踏まえての4%でしたが、日本の場合は直近10年を見てもインフレ率はほぼ0に近い状態です。

 

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また私個人の考え方ではありますが、最近は全世界的に低金利になっており、債権ファンドはポートフォリオに加える必要はないかと思います。

本来債権で保持する部分はキャッシュとして保有しておく形が良いかと思いました。

 

例えば保有資産が5,000万円あった場合、

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(年平均利回り7%)を3,000万円、

現金を2,000万円保有することで、

5,000万円に対しての4%(210万円)を実現することができます。

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暴落があるたびに悩んでしまう方も多いと思いますが、キャッシュポジションを4割持てることで、解消できる不安もあります。

しっかり学んで、良い人生にしていきましょう。